「ISO感度の設定がなってないなぁ。。」
紅葉を背景に、家族4人の写真を撮ってもらおうと
声をかけたおじいさんに、そう言われました。
「昼間は400くらいでいいんじゃないか?」
「いや、わからん、キャノンはわからんけどね。。」
何度も写真を撮り直すおじさんに
嫁ハンと子供たちは呆れ顔というか、
ポージングをとることに我慢ができなくなっていましたが、
僕はひとり、このおじさんに憧れの眼差しでした。
話は変わって、DJを始めた頃の話を少し。
DJブースの前にはりついて、
そのテクニックや、選曲するレコードを
「見て盗む」という、
職人さんの世界ではよくあることを
僕はしませんでした。
レコードも知識で買うのではなくて、
中古レコード屋さんで、
何がファンキーやねん!
っとひとりツッコミしながら
店員さんのひとことレビューと、
ジャケのセンスだけを頼りに
いわゆるジャケ買いをしていました。
これをずーーーっと続けた後に
DJ仲間なんかができたときに
初めて、その蓋を開けるんです。
思い込みで作られた僕のDJの世界と
いわゆる正解とのズレに赤面したり、
「やっぱり!」と、自慢げになることも、ごくたまーに。
面倒くさいし、伝わりづらいかもしれませんが、
僕なりの試行錯誤が好きなのです。
カメラの話しに戻します。
写真をとることに対しても、
これでも一応、自分の中での試行錯誤は
心がけています。
ちょっとずつ、自分の中では
この設定かも?
的なとこは、いじってみたりします。
友人が「写真、よくなったよね」とか、
言ってくれるとうれしいのですが、
プロじゃない人でも
めっちゃいい感じに撮れている人とか見ると、
ちょっと焦ります。
この焦りは大切です。
そんなとき、ググったり、
いや、マニュアル読めば、聞けばいいのかもしれませんが、
僕は図書館に行きます。
そして「いいな」と感じた
写真家の本を借ります。
そこで手にしたのが、
この本でした。
てるてるはるひ 父さん晴日を撮る。
石川厚志
そんなに、写真家さんたちの名前を知りませんが、
初めて聞く名前でした。
けど、ジャケ借りでした。
これが、もう最高で。
お父さんと娘さんとの距離を感じることができる
写真と一緒に、詩がついていて、
写真集なのですが、
本を読んだような気分になりました。
お医者さんだったお父さんが、突然仕事をやめて
家族を被写体にした、写真家を目指したという裏話を読んで
さらに感動しました。
よくよく調べてみると、
ヒップホップグループRHYMESTERの
宇多丸さんの異母兄弟だということが発覚。
そこは、ちょっと置いておいて、、
作品はとても、僕は好きでした。
嫁ハンも読んでくれました。
今回は写真集なので、
心躍るヒット賞は言葉ではなくて写真です。
このページに最初に登場した写真。
ジャケです。
ちなみに、念のために、
梅佳代さんの「じいさんさま」も
一緒に借りました。。
写真、もっと上手くなりたいなー
って思わせてくれるステキな一冊でした。
っとか、言ってるわりに写真ブレてるけど。。
いや~本って、ホントっ出会いですね~。
(続きます)
14/12/01