~イトイ式コトバ論序説~

 

1992年というと、
20年以上も前の話です。
僕はまだ中学生の頃ですか。

音楽的にいうと、90年代は
ものすごい時代だったんです。
なんていったって世紀末でしたから。
僕は後半の97~99年の世紀末に
少し遅く音楽にのめり込んでいたっけ。

もう少し、前の話をすると
80年代。
音楽的にはニューウェーブの時代です。
バブルもこの80年代後半から
90年代にかけて起きたんでしたっけ。
僕には感覚どころか記憶すらないですけど。

そんな時代に
コピーライターという仕事を注目させた人がいました。
そう、我らが?糸井重里さんです。

現在糸井重里さんは60代ですから、
30年前の話をすると30代のころ
売れっ子のコピーライターだったころです。

当然のことながら、糸井重里さんにも30代があったんです。
現在のほぼ日で見られるような糸井重里さんに
至るまでの道のりがあったんです。

今はこんな僕でも
20年、30年後には
ほぼ日で語りかけるように言葉を使う糸井重里さんのように
自分の言葉を作れるんじゃないかって。
なかなか軌道に乗らないおはよう学級と向き合う中で
そんなことを思ったわけです。

それで、図書館にいって調べまくったんです。
糸井重里さんがほぼ日を始める以前のことを。

本の検索をしてみると
なんと、探していた本は
古いため図書館の倉庫にしまってありました。
係の人が古い本の独特の匂いがするその本を
倉庫から出してきてくれました。

「イトイ式コトバ論序説」
糸井重里

僕はこの本を読んで、糸井重里という人は
はじめからすごい人だったんじゃないことを知りました。

いや、コピーライターとして成功をおさめた後の本なので
すでにすごいところから始まってるんですけどね、、
だけど、そこに書かれていたコトバは
今のほぼ日でみるようなコトバの使い方ではなかったのです。

でも、きっと、
ひたすらコトバの使い方と向き合ってきたんだろうな
と、果てし長い未来への希望みたいのが沸いてきました。

今回の心躍るヒット賞は

  コトバの素からコトバはできている

でした。

これは今のほぼ日にも、
もの売りを仕事にしている僕らにも、
あらゆる場面にあてはまるなと思うのです。

コトバだけでなくて、
モノも、モノの素からできているんです。

そのコトバやものにはストーリーがある、
背景がある、動機がある、
今流行のコンテンツマーケティングを
糸井重里さんは何十年も前から実践していたんです。

この本が出た6年後、
僕が高校卒業して上京した年に
ほぼ日ははじまりました。

毎日、コトバと向き合いながら
今日もダーリンの言葉は胸にささる。

いや~本って、ホントっ出会いですね~。

(続きます)

14/06/25