cuidado

「恋する惑星」などの作品で有名な
WKW(ウォン・カーウァイ)監督の
「ブエノスアイレス」を観ました。

香港人のハードゲイの話なのですが、
舞台がブエノスアイレスであることと
作品中に使われるタンゴ、そして
WKWワールド炸裂で、すごく良かったです。

僕の推しのブエノスアイレス出身の
ミュージシャンも男の子のduoなのですが
ステージ上でキスしたり
彼らの恋愛観とセクシュアリティについて
調べた時に、アルゼンチンには
早くから同性愛について
寛容な文化があることを知りました。

その延長でこの映画の存在を知り、
初めてハードゲイの映画を観た感想は
主人公の二人が「ケア」しあいながら
その心の距離を探り合っている様子が
とても印象的でした。

スペイン語でケアは「cuidado」。

片方の心が離れた時に
「やり直そう」と近寄られると拒んだり、
片方が怪我をした時に
優しく寄り添ったり、
これってゲイだけでなく、
家族や職場、
いろんな関係性においても
勉強になるなと。

前職で管理職的なことをしていた時に、
チームのメンバーをケアできていますか?
とカウンセリングを受けたこともありました。

ケアにもいろんな形があって、
それは相手に応じてだったり、
自分の性格に合わせたりだったり、
どんな形であれ、
ケアしようという想いがあれば、
繋ぐことはできる、
ということを映画からも感じました。

映画の最後に
イグアナの滝の映像が流れるのですが、
水に流す、ことの大切さについても
考えさせられました。

この作品を観たのは8/15でした。

タモリさんも昔言ってましたが、
常識だけを信奉するのはやめること、
って言うのも、cuidadoに
ちょっと通じるところもあるんじゃなかろうか。

今日も来てくれてありがとうございます。スペイン語の先生との間でもケアしあって、少しずつパーソナルなことを話し合えて、言葉を覚えるだけじゃなくて、文化に触れることができて、とっても楽しいです。先生もこの映画を知っていました。ちなみに最近覚えた単語で「市」のことを「ciudad」と言うので紛らわしいですが、「ciudad cuidado」で「シティケア」になります。先生は先日市営プールに行った際に、武蔵野市の市の施設や取り組みにとても関心を持っていました。

25/08/19