宇宙人

僕は高校生のとき
音楽を言い訳に盲目になり、
オカンに「宇宙人」と思われていました。

そのことを子供が生まれたあとに
オカンから聞かされて
すごくショックでした。

そう思われていたことにではなく、
そう思わせていたことにショックでした。

大きくなった僕は職場やいろんなところで
未だに「宇宙人」と言われることは多く、
そう思わせていると知るごとに
ショックをうけますし、
なんとかしたいなと思います。

ここでいう「宇宙人」という定義は
理解できない行動をする人
心を寄り添うのが難しい人のことを
言うと思っていますが、
とくに思春期の子供に対して
親が抱く感情の中に、
この宇宙人は出現すると思っています。

最近、中学3年生のピー君が
部活に対して熱がないようです。

一方で、勉強に熱がある様子なのは
よいことだと思いますが、
「何事も一生懸命」の嫁ハンと
中学校生活を野球部に捧げた僕からすると
許しがたいピー君の態度が
最近すごく気になっていました。

心が離れてしまった原因として
コロナ禍ということもあるし、
担当の先生が変わってしまった
ということもあると思います。

加えて、受験生であること、
youtubeなどから、
部活をやることと勉強をやることの
天秤のバランスについて
用意に情報をインプットできてしまう
時代背景もあるかもしれません。

その様子はチーム内、
チームの保護者のみなさんの間でも
話題になっているみたいで、
熱血部活時代を過ごした
保護者の僕ら世代は、
心が離れてしまいそうな子供たちを
なんとかつなぎとめようと
嫁ハンが参加しているグループラインで
連絡がまわっているようでした。

というわけで、
今日は朝からピー君の試合を
観に行ってきました。

メンバーの中で二人だけずっと、
ベンチに下がることなく試合に出続けていた
ピー君。

いつの間にかレギュラーとして
活躍していて、冷めてしまったという
心配なんてなんのこと?
というくらい、一生懸命走り
声を出し、悔しがったり
笑ったりしている
バスケットプレイヤーとしての
ピー君がいました。

他の保護者の方からも
今日は大活躍だね!よかった!
と言ってもらえたけれど、
子供は子供なりに、
宇宙人は宇宙人なりに
目の前のことを頑張るんだよな、と
ちょっと感動しちゃいました。

他の保護者のように
大声を出して応援する、
というわけには僕はいかないですが、
静かに応援して、僕なりの
宇宙人なりの宇宙人に対する
寄り添い方ができたらなと思います。

今日も来てくれてありがとうございます。というわけで、思春期に突入の子供たちに対しても、世の中分断されて理解できない宇宙人が増える中で、宇宙人への寄り添い方はますます重要な気がするので、コンテンツ化していこうと思います。

22/04/24