~鼻がもげたら~

 

鼻がもげたら
そんなことでもない限り、
僕は鼻の存在を気にしてこなかった。

鼻をほじる行為はごく自然な行為すぎて
鼻をいじっているという感覚にならない。

鼻血が出ても血液が体内から出ることに
くらっと来てしまうだけで
鼻から血が出ているという意識はない。

春の花粉症は苦しすぎて
鼻がやられているという発想はない。

こんな偏屈な考え方になってしまうのもしょうがないのです。
なぜなら僕は
口呼吸だから。

鼻がやられても大して困らないのです。
鼻がもげてしまっても
生きていけるのかもしれない。
そのくらい自分の鼻には申し訳ない気持ちになる。

そんな僕が鼻のことを気にしだしたのは
子供の寝ている姿をみてからでした。
ひどい、、。子供は鏡と言いますが
僕も同じなのだろう。

そういえば
僕はよく喉風邪にかかる。
それは口呼吸が関係しているに違いない。

そう考え出しら
とまらなくなってしまい
ついに意識し始めたんです。

僕の鼻を。

けれど、
待て。

34年間口に頼ってきた僕は
はたして鼻から息を吸うことなどできるのだろうか。
不安になった。
それは鼻がもげたらの不安に比べたら
とてつもなく大きなものだった。

それでも
僕が鼻呼吸に切り替えることができたら
子供も鼻呼吸になるかもしれない。
自転車に乗っているときに
虫が口の中に入ることもなくなるだろう。

意を決した僕は
おもいっきり
鼻の穴をひろげて
空気を吸ってみたんです。

吸えた!
胸がいつもより膨らむように見えた。
もしかしたら胸筋肉は
鼻呼吸によるもの?
巨乳も鼻呼吸でなるもの?

続けてやってみた。
鼻から吸って
鼻からはく。

ウマイ。

空気がうまいではないか。

今までに感じたことのない感覚だ。
これは病みつきになりそうなので
コンテンツとしてはじめます。

口呼吸のかた、let’s join us!

(つづきます)

13/10/06