なんにもない なんにもない
まったくなんにもない
うまれた うまれた
なにがうまれた♪
ムッシュかまやつさんの
やつらの足音のバラードを
思わず口ずさんでしまいました。
想像以上に妙に静かな両津の街を歩きます。
港町ということからか、
ところどころから魚を調理するにおいがします。
港周辺には飲食店や飲み屋が軒を連ねていて、
夜にもう一度訪れてみたいと思える
港町ならではの雰囲気が漂います。
昔ながらの商店街が両津港からのびる大通り沿いに続きます。
コンビにも大型スーパーマーケットなどもなく
街を歩くのは高齢者の方ばかり。
お店はシャッターを開いてはいるもの
ご近所さんたちが立ち寄り合い
店頭や店内でお話をしているご様子。
お店の前に店を広げて
山菜や魚を売っている姿もよく見かけた。
そこでも近況の報告のような
世間話のようなおしゃべりが行われていた。
そういう意味では静か過ぎるということはない。
おじいちゃんやおばあちゃんの声で
賑やかな感じはするけれど、
東京で感じる喧騒という雰囲気がここにはない。
そして東京でも、僕の田舎町でも見ることが少なくなった
「ご近所付き合い」を感じることができた。
この街はこの街で独立して生活ができている、
街が主役のライフスタイルがそこにあることを感じました。
いつしかネット環境を探す目的は薄れて
ただただ目の前に繰り広げられる
タイムスリップしたような光景に
心を奪われるのでした。
気付けば2時間も歩いていた。。
美味しいものを食べるでもなし、
観光地を楽しむでもなし、
ただただ街を歩く。
こうやって佐渡の時間は過ぎ去っていったのでした。
(続きます)
13/05/30