もみじ号のケーブルカーにのって
中腹へ到着したのはほどよくお昼の時間。
車の中でおにぎりを食べたので、
お腹がすく心配はなかったのですが、
歩き出そうとしたその瞬間、
「お腹が痛くなってきた」
とPちゃん。
キタ~。
「歩けない、だっこ」
「だから嫌だっていったのに」
と、立て続けにネガティブ発言を繰り返すPちゃん。
ところがこちらは
久しぶりの登山ということもあって
なかなかのアドレナリンの放出っぷり。
ちょっとやそっとのネガティブは僕たちには通じません。
僕がタマちゃんをおんぶしているので、
嫁ハンがPちゃんの手をとって歩き始めます。
観光地化した高尾山とはいえ、
子供たちの姿を本当によく見かけます。
そう、高尾山には
こどもたちが惹きつけられる「仕掛け」が
ところどころに潜んでいます。
それに加え、緑豊かな大自然、
見晴らしのいい景色。
がん細胞に効くといわれている
ナチュラルキラー細胞を生み出すほどの力を持つ大自然に
ぶつぶつ言っているPちゃんの注意をひかせるように
叱ることなく、おだてるような感じで接していると、
いつの間にやら手を離して一人で歩きはじめました。
山頂を目指して、もくもくと歩き続けます。
途中、Pちゃんが僕の手を引っ張ってくれる一面も。
道も険しくなってきた。
もう少しで山頂だ!
あと少しというところで、
「もうだめだ~」とPちゃん。
「もう少し、がんばれ!」
お茶を飲んでラストスパート。
山頂へ到着!
「うぉ~、やったぞー!」
何だか久しぶりの登山で
タマちゃんをおんぶしていたこともあり、
腰が。。
当初懸念していた登山のマナーだなんだの話は
酸素のうすくなった僕の頭の中にはありません。
はじめはブーブー言っていたPちゃんも
予想を上回るがんばりっぷりを見せてくれたこと。
それに加え、山頂からの景色に
ただただ圧倒されている自分がいました。
習うより慣れろといいますが、
「教えるより登れ」というのが
往路の僕の中の正解になりました。
さあ、復路はどうなることやら?
(続きます)
12/10/17