僕は締め切りというのが苦手です。
説明書を読むのが苦手です。
列に並ぶのが苦手です。
そんな僕が朝から晩まで音楽に触れていた頃、
知り合いの音楽家に「音楽で食べていきたいです」と伝えたんです。
相談にのってくれる音楽家の方はバックミュージシャンをやられたり、
音楽を中心に生活されている型だったのですが、
「君は君のままでいいよ」っと、ソフトに否定されました。
その方に言われたのが、
世の中には二種類の描く人がいて、
自分のペースで描く人と
他人のペースで描く人
らしいです。
悔しくて、他のミュージシャンの方に聞いても
みなさん答えは同じ。
よし、やってやろう、ということで
自分のペースで走り出したとき、
いろんなことがうまくまわり始めました。
以降、環境は変われど、「僕らしさ」「マイペース」というのを心の奥に宿しながら、
カメレオンのように色を変える術を日々勉強中です。
そんなある日、
家族で大きなスーパーに訪れた際に、
中古本コーナーにキャッチーなタイトルの本を発見。
「祝!中古良品」
赤瀬川原平
タイトルから、また「トマソン」ネタかな?
っと、この人の視点が好きだったので、パラっと読んでみて
面白そうだったので購入。
本はやっぱり、赤瀬川さんのちょっと変わった目線で
いろんなこと、特に隠居ネタが多く、
寿命についてのことも描かれていて、
面白かったのは、
文学の作家さんはわりと寿命が短い。
それに比べて、絵描きさんは長生きする。
その理由に絵描きさんの心理を
オートマチズムのストレスフリーという表現をしていました。
それに比べて文学の作家さんには締切や
文学のしがらみにストレスを多くかかえてしまうと、
ナンシー関さんなんかを例に挙げてました。
今日の心躍るヒット賞は
「書くより読む方がまだラク」
でした。
敢えて、今の僕の心理とは逆でなんだか教訓としてこの言葉が忘れられません。
今の僕は「読むより書くほうが楽」、
そう思えるのはある程度、自分のルール、ペースで
おはよう学級を更新していけていることなのかなぁって振り返ってみたり。
絵描きさんタイプで、自分のペースを大切に
長く生きしよう。
いや~本って、ホントっ出会いですね~。
(続きます)
12/02/04