おじいちゃんへ

僕にとっておじいちゃんは
二人いるのですが、
父方のおじいちゃんは
僕が産まれた年に亡くなったので、
ほとんど記憶がありません。

おばあちゃんからのお話と
大好きだったピアノから
おじいちゃん像を
勝手に描いていました。

一方、母方のおじいちゃんは、
新潟市に住んでいたので、
小さいころ何度も遊びにいきました。

僕の母校の校長先生をしていた
おじいちゃんの家での遊びは将棋。

やさしくていねいに教えてくれたから
楽しかったなぁ、将棋。

二階にはおじいちゃんの書斎があって
そこにはたくさんの本とカメラ、
パソコンや機械が置いてあって
子供ながらに興奮しました。

おじいちゃんの一番の魅力は
趣味に夢中になること。

いろんな国を旅行して
その記録を本にしてまとめたり、
写真やビデオを自分で編集して
思い出の作品を本当にたくさん
つくっていました。

そこに必ず登場するのは、
おばあちゃんです。

おじいちゃんの趣味に
付き添ってくれる
やさしいおばあちゃん。

そして娘(オカン)たち、
孫(ぼく)たちへの感謝・愛情が、
本やビデオの中に入っているんです。

さらにおじいちゃんは
麻雀も好きでした。

僕と弟が寝ているとなりの部屋で
両親を交えてジャラジャラしていた
ことを今でも覚えています。

気品のあるやさしさや
趣味に夢中になる真面目さの他にも
遊び心も持ち合わせていた
本当に魅力的なおじいちゃんだったのです。

手紙を書いているはずなのに、
ただのおじいちゃん自慢に
なってしまったけれど、
それくらい、自慢のおじいちゃんです。

そのことをおはよう学級で書いたとき
オカンがそれをプリントアウトして
おじいちゃんに見せたら
すごく喜んでくれたという話を聞いて
本当にうれしかったです。

米寿のお祝いのときに
嫁ハンも一緒にプレゼントをつくってくれたし、
ピーくんやタマちゃんも
おじいちゃんに会いにいけたし、
僕の気持ちをおじいちゃんに
伝えることができたことは、
とてもよかったと思ったから。

だから、おじいちゃんとのお別れに
悔いはなくて、
火葬場のときに涙をこらえたけれど、
あとはずっとやさしい気持ちでいられたよ。

おじいちゃんの人柄をとっても
感じることのできた通夜と葬儀だったよ。

本当にありがとう。

がんばります。
やさしく見守っていてください。

今日も来てくれてありがとうございます。一日ズレた仕事はじめ。けど、僕にとって大きなズレだったなぁ。頑張ろう!

17/01/05