美容室

僕の髪の毛は伸びるのが早い。
伸びるというよりも、量が増える印象になる。

実際どうなんだろう。
よくすきバサミで髪の毛の量を減らしてもらう。

これが二ヶ月に一回くらい毎度行われる。
それなのにこの美容室で体験することは
毎度慣れない。

まず、鏡の前。

人が見てなきゃ許すけど、
後ろに僕の顔を見ている人がいるのに
僕は自分の顔を直視できない。

次に、シャンプー。

シャンプーをしているときに
仰向けになって何もすることのない
手を置く場所にいつも困る。

とりあえず股間の上に手を置くと落ち着く。
けど、何だこいつは
と思われているのかもしれない。

けど、トークは慣れてきた。

社会人になれている自分に酔う。
このときは、調子に乗って
鏡の自分を見ながら喋る。
ついでに、美容師さんの顔も見る。

でもやっぱり、最後は慣れない。

後ろの髪型を確認するために
手鏡を見せられ、
「どうですか?」と聞かれる。

「終わりでいいですか?」としか
受け取れないくらい、
こちらの意見を伝える勇気なんか
持つことはできない。

「ああ、いいです!」とか言って、
社会人の延長戦で力尽きる。

最後の最後に、会計がある。
これも慣れない。

HPで見たときは2500円だったのに、
なんかいろいろとサービス料追加されて
とんでもない額を請求されないか、
いつもビビる。

それでも、お店を出て家に帰るころには
いつも大体は満足してる。

美容室に慣れないのには理由があって、
毎回同じ美容院に通っていないから
なのだと思ってる。

今日も来てくれてありがとうございます。ほどよい関係を保ち続けるためにも大切な「慣れない」。僕はかなり慣れない人だと自負していたのですが、最近慣れで人を傷つけてしまうことも多々ある。「慣れちゃダメ」コンテンツを年末からはじめます。

16/12/27