ここはひとつプレイ

選挙を見ていると、小売りと似ているなと思うところがあります。最終的には多様化の中でのそれぞれの判断になるから、「誰が」「何を」掲げるかよりも、「誰に」が大切だと思ったのはそういうことです。「あなたのための」お店であれば、きっとのぞいてみたくなりますでしょう。だから、入口はせまく、お店の中は広く。店内にある商品の裏側にあるストーリーは、あなたの創造力・暮らしを豊かにする。そんなお店があったらステキですよね。ただ、そのお店の入口を広くしていきたい。「与えるスケール」を大きくすることの大切さは、松浦弥太郎さんに習いました。そのときに必要なのが「誰が」だと思います。あのお店に行ってみたいと思わせる、普段は百貨店やamazonでコト足りるのだけれど、今回はあのお店で買ってみようかと思わせること。型番検索・カテゴリ検索をしたら、同じようなものがたくさん売られているんです。似たような競合は多いんです。「何を」ってそんなものなのかもしれません。
お店と違って、一定期間に多数決で決まってしまう選挙の場合、「誰に」と同時に「誰が」がとても大切だなと感じました。「何を」は、あとからついてくる。汚職とかしちゃまずいでしょうけど、「あいつに一票入れたい」「あんただからしょうがない」と思わせる政治家って魅力的だなと。「ここはひとつプレイ」。
僕にも、3.11直後のプロジェクトで一緒になったNPO関係の友人や、ホームページを作る際にいろいろな話を聞かせてくれた地元で農家として働く友人、一緒に音を鳴らした自分らしく生きることに日々葛藤し続ける友人がいます。それぞれの立場からの意見はどれもそれぞれに正しく思えるし、僕なりの暮らしのビジョンもあります。
だから、僕も自分の立場として一票を入れてこようと思いますし、僕のまわりでヒューヒュー言っている人たちも、似たようなことをつぶやいていました。
それにしても、今回の選挙は前回以上に、社会的な話をいろんな人たちとする機会がありました。職場でも、音楽仲間の間でも、子供たちにもちょろっと。引っ込み思案だと思っていたあなたが!?という人も中にはいました。こういう「きっかけ」を生み出せる存在は尊いものだと思いますし、僕もそうありたいと思っています。まだまだいると思いますよ。それでも私はしゃべりませんって人。そういう人たちの心に、僕なりのアプローチでふれあっていけたらと思っています。そこにはきっと「遊び(プレイ)」が必要だと思ってます。
今日も来てくれてありがとうございます。ぷーたろうは「自分らしさにとらわれない人たちへ」みたいな視点で「プレイ」を推進していきたいです。

16/07/10