「プレイ」について、一応毎日意識ている僕なので、この人のことに触れずにはいられません。先日亡くなられた蜷川幸雄さんです。といっても、恥ずかしながらここ数日の特番などで蜷川さんのことについて知りました。「アイドルをなめんなよ」と役者にアイドルを積極的に採用されたということで、ここ数年アイドルに魅了されている自分にとって、親近感がわいたのでした。いろいろ蜷川さんの情報をインプットしていたら「俳優は夢の実現者」という言葉に出会いました。ズキュン。これはご自身が演出家としての立場から俳優に対しての言葉だったのですが、そこには演出家の頭の中をアウトプットするご自身、演出家を演じる蜷川さんの姿があったようにも思えました。そう、つまりこれは、みうらじゅん先生の実践している「ひとり電通」の世界だと。演出するのが自分であれば、それを演じるのも自分。そう思うと、毎日は舞台です。今日を面白くできるかどうかは自分次第。「夢の実現者」は、まるで偉人のような言い方になってしまうけれど、「逃避の実行犯」とでもいいましょうか。目の前の仕事に「?」を感じたら、ゆるやかに・嫌味なく逃避できるような演技力を身につけて、ぜひとも現代の説明責任にうまく適用させていきたいなと思うのでした。
今日も来てくれてありがとうございます。「うまくまとめよう」なんて考え方を30代の若造が持たない方がいい。上手な謝り方ができるやつなんていつか痛い目にあう。歳を重ねるごとに言い訳に聞こえるし。それをうまいこと演技できるようになりたいなぁ。蜷川さんに「君面白いな」と言われるような人間になりたいです。
16/05/16
