不安という病気、信じるという薬

P君がインフルエンザにかかってしまいました。僕は、インフルエンザになったことが多分ないと思っているのですが、37度を超えただけで大袈裟な態度になる僕には、想像もできない苦しみなんだろうな。こんな名ばかり家長の僕が言う「大丈夫だよ」には、なんの説得力もありません。これと似たようなことが職場でもありました。昨日は大きな広告の入稿の日でした。何よりも効果に期待したいところですが、競合会社や予算というものにプレッシャーを感じて、広告に迷いが生じていました。「大丈夫、自分たちの信じたことをやろう」というパパデザイナーの言葉なんて、ちっとも響かないのです。普段、仮病とか嘘をついている罰が当たったんでしょうね。
まあ、病院の先生・会社の社長に「大丈夫」だと言われるなら信じる。であればいいですよ。僕がウソツキの足らず人間だと理解して、それらの存在を目指せばいいのですから。けれど、もしもそうじゃなくて、インフルエンザよりも怖い「不安」という病に侵されていたとしたら、それを治す薬は「信じる」ことしかありません。養老孟司さん曰く、医療も化学も「確か」なものなんかじゃないのですから。「安心してください、はいてます」がヒットする世の中。不安が流行っているのでしょうか。植木等さんの歌詞が、今一度見直されるべき時代なんじゃないだろうかしら。

ぜにのないやつぁ俺んとこへこい
俺もないけど 心配すんな
みろよ 青い空 白い雲

今日も来てくれてありがとうございます。20歳のころ、同じようなことをブログ(当時のBBS)で書いたら、とても共感してくれた帰国子女のDJがいたなぁ。若い頃なんて、とくに不安だったろうにね。

16/01/21