編集者になるな

僕が初めて正社員として働いたエディトリアルのデザイン会社で、僕の面倒をみてくださった先輩に言われた言葉が今も忘れられません。だって、編集デザインの会社なのに「編集者になるな」って言うんですから。そこから、僕は勝手に解釈して「I believe in feeling」って言葉を好んで使うようになりました。誰かがあーいえばあーいうし、こーいえばこーいう。無知は怖いと言われますが、知ったかのように黙り込まれてしまっても困りますよね。伝え方はいろいろあるでしょうけれど、好きなら好きと言えばいいし、それを言って困るまわりの人のことまで考えなくてもいいと、僕は基本的にはそういう考えです。これだけ情報化された社会の中だと、編集される側の人の方が少ないのかなと思います。僕は、職場でも、いろんな場所でもよく指をさされたり、笑われたりしますが、そういうのが視界に入ってこないくらい、その先輩に言われた言葉が僕を動かしてくれるんです。先輩に感謝感謝。
今日も来てくれてありがとうございます。誤字脱字があっても気持ちは伝わる、とは職業柄言えないけど、本当はそう思います。むしろ、誤字脱字をそのままデザインできるような人間になりたいなぁ。

15/11/17