管理人

今読んでいる養老孟司さんの本が面白すぎて、ふと自分が管理人だったらと考えてみました。そういえば、昔mixiが流行ってたころに、コミュニティの管理人に何度かなったことがあります。適当なルールをひと言添えた覚えがあるけど、どんな人に集まってほしいか、どんなことをやってもらっては困るか、のようなことは書いていなかったと思います。どうせ、気の許せる友達同士でのコミュニティだったから、そんなものでよかったのでしょう。
今度は、自分がアパートの大家さんだったら、とか、会社の社長だったら、どのように管理するか考えてみました。条件や規定はつくるけれど、できるだけその解釈の幅はひろげるだろうなと思うんです。そんなに厳しい管理下にあった経験なんて、自分のまわりを見渡してもなかなか見つからなそうですから。だから、そういった「違法状態」を含めて管理しているのが、管理人の言い分なんだろうなと納得しました。
一方で、管理される側の人たち、普段の僕もその立場の人間ですけど、恐ろしいほどに管理の世界にどっぷりなんですよね。管理の外にあることに不慣れなんです。不慣れなうえに不安がるんです。
音楽の世界ではその不安のことを「テンション」と呼んで、楽曲のスパイスにしたりします。ここでいう楽曲とは管理のことでしょうか。そして、管理人とは指揮者のことでしょうか。テンションノートを発信することは、楽しいことだと管理人が提示してくれたら、きっと演奏はうまくいくと思うんだけれどなぁ。
今日も来てくれてありがとうございます。フリーランスにはなれないと思っているけれど、管理人にはなってみたいと思います。

15/11/12