宗村 : 二戦目はなんだか距離があったよねお互いに。
小澤 : そう、終わってから、もっと距離を縮めればよかったと思った。
宗村 : デビュー線はほら、写真に常に二人が納まってる。
距離が近かったよね。
けど、だんだんノーガードになっていくんだよ。
小澤 : デビュー戦は打ち合いだったからね。
市川 : かっこいいねー。
宗村 : 顔がすんごい腫れたよね。
市川 : 愚問だけど、やっぱり痛いんだよね?
小澤 : それがね、試合中は痛くないんだよね。
宗村 : 集中してるから?
小澤 : うん、もう夢中でね。
試合終わって、次の日とか辛いんだよね。
市川 : 次の日って、会社じゃないの?
小澤 : そう、一応ね、ボクシングやっていることはみんな知ってるんだけど、
試合してることはちょっと内緒にしてるんだよね。
宗村 : 内緒って、そんな顔して会社に現れたら、、、
市川 : 何ていうの?
小澤 : スパーリングで相手が強くて、、、とか。(笑)
宗村 : いやいや、ヘッドギアつけててそんなぁ。(笑)
市川 : バレバレでしょう。(笑)
小澤 : まあ、仕事には影響ないから、、
市川 : いやいや、目に入る、、(笑)
宗村 : 人前に出るような仕事ではないんだよね?
エンジニア系の?
小澤 : そうそう、電気系のね。
市川 : 電気にくわしいボクサーって。(笑)
宗村 : プロだからファイトマネーとかあるから、
会社としてもNGだろうしね。
小澤 : それがね、
ファイトマネーなんてあるようで全然ないんだよね。
市川 : そうなの?
TVでやっているような華やかな世界って、、、
小澤 : ごくひとにぎりだよね。
市川 : なるほど。
どの業界も同じなんだね。
小澤 : ボクシングはとくにひどいんじゃないかな。
プロでボクサーだけで食べていける人って
ほんと世界戦とかやったりしないと、
殆どの人がかけもちだろうね。
宗村 : なんだかここまでの話だと、
ボクシングがすごくストイックなイメージになってきてるね。
市川 : なんかさ、なでしこジャパンを思い出したよ。
(photo by 宗村亜登武)
(ファイトは続きます)
11/10/27