~ぶらんこ乗り~

 

Pちゃんはぶらんこに乗るのが大好きなんです。

P : きょう、いこっ!

父 : また?

P : いこっ!ねっ!ねっ!

父 : もうすぐ暗くなるから、ちょっとだけだよ~。

(近所の公園に移動して)

P : おとーさん!
    おして!

父 : 自分でできる言うたろ?
    もう、お兄ちゃんなんだから、できるろっ?

P : できないよーだっ!
    お・し・て!
    ねっ!ねっ?

父 : お父さんもやーろー。

P : あっ、あっ!

父 : 足をこーやってね

(ぶらんこをこぎながら)

P : やめて!!
    おーしーてー!!

父 : はいはい、わかったよー。

(ため息混じりに)

    こーんなに強くおしたるわ!

P : おわーーー!!

父 : 絶対手離すなよ!

    ほーーーーら!!

    手離すなよーーーーー!!

離す日がくるんです。

そんなのは分かっているし、早くそうなって欲しいという気持ちもある。
けど、こういった週末のかけがえのない一コマ一コマに
愛おしさを感じるのです。

終わらないで、とはもう言いません。
終わらせないような努力はできるかもしれないですけど、
僕の心情ではないその他の世界を
コントロールすることはできないんです。

これを美しい言葉で歌ったフレーズがあります。
おはよう学級でもよく出てくる僕の大好きなフレーズです。

forever is not so long…
Let’s begin

友人が僕に読ませたい本があると本を貸してくれました。
ぱらぱらっとめくると小説でした。

僕は小説が苦手だけれど、小説を読めるようになりたい。
借りてから2週間かけてじっくり読んでみました。

「ぶらんこ乗り」
いしいしんじ

小説の読み方や、読み終えた感想も全然しっくりこないのだけど、
このぼんやりとした感じでいいのでしょうか?

今回の心おどるヒット賞は
「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
でした。

永遠ではない、
だから、はじめよう。

実は僕はぶらんこ乗るのが大好きなんです。

いや~本って、ホントっ出会いですね~。

(続きます)

11/10/26