僕は図書館に通い、本を読むようになり、
言葉を引用したり、なぞったり、
言葉を追いかけるように行動することが多くなりました。
それ自体、悪いことだと思っていません。
地に足がついていないと言われればそうですが、
引用したり、なぞることで
暮らしをつくっていくという術を身につけてきたつもりです。
けれど、なぞりきれていない状態で
人に話したりすることもよくあります。
おはよう学級ではけっこう
そのようなことが多く書かれているかもしれません。
自分の中で消化していない言葉で喋っているときって
なんだか居心地がよくないものです。
逆に何かをやり遂げたときの気分が高揚したときの状態で
簡単な形容詞をつなぎ合わせて言葉にしたときって
とっても充実感があります。
そう、それは例えば仕事で
キャッチコピーをつくるときなんかに思います。
キレイな文章でつくられたコピーも
うーん、と首をかしげるような場合もあります。
一方で、実体験から出てくる言葉には
文章が拙くても説得力があります。
なぜなら、その人の体験や想いがあるから。
一見の価値がそこにあるのだと思っています。
みんながアーティスト
みんなが編集者
みんな違ってみんないい
これらは僕の好きな言葉ですけど、
本当にそう思います。
だから、時代遅れなんてのはもともとなくて、
メディアとなって情報を発信してきたものが
生み出したものだと思っています。
自分の暮らしの中から
マイムーブをつくればいい。
そんなことをよく考えるようになった今日この頃、
ステキな本に出会いました。
暮らしがきほん
堀川 波
今回の心踊るヒット賞は
「ふつうのものさし」という見出しのところで出てきた
家庭の中の「ふつう」、同じ世代の中での「ふつう」
この感覚ってとっても大事なもの。
でした。
子供たちとの暮らしのなかで、
我が家の「ふつう」をつくっているのだと気付かされます。
我が家は、P君に今流行っているおもちゃを
リアルタイムで買ってあげれていないのですが、
少し遅れて、いらなくなったおもちゃをまわりにいただいています。
それでも、P君はそのおもちゃをいただくときに
とびっきりの笑顔で喜んでくれます。
子供は実践してくれているんです。
「足りないから聞こえない歌がある」が
僕の大切にしていることですが、
この本が教えてくれる暮らしのきほんは
まさにそのことをわかりやすく
実体験をもって紹介してくれています。
この著者の堀川波さんは絵本作家でもあります。
絵がすごくいい感じで、ファンになりました。
僕も絵本つくってみようかな~なんて思っちゃったり。。
いや~本って、ホントっ出会いですね~。
(続きます)
14/09/12