フリーランスの街

吉祥寺のお隣で、我が家のある街のお隣でもあり、嫁ハンの勤め先でもある街がですね、「SOHOの街」とか言われているんです。「SOHO」とは何ぞやかと簡単に言いますと、「インターネットを活用して、自宅など小規模のオフィスで仕事をする形態」なんです。なので、ざっくり、フリーランスの方が多い街だと思っています。高級住宅街の多い調布にも続いていて、武蔵野の緑にも恵まれているロケーションもあり、彼らにとっては最適な住み家となったのでしょう。嫁ハンの務めるお店では、全国No.1の売り上げを記録するくらい、彼らは「私はフリーランスdeath」アピールが好きなようです。今の時代、お店でコーヒーを飲みながらお仕事ができるのですから、まさに絶好のアピールスポットなわけです。
街としても、その辺の特徴が感じられます。例えば、駅前に信号が設置されてないケースがあります。まさか、そんなところまで?とは思いましたが、信号からもフリーなのです。マイルールで横断歩道を渡るんです。例えば、僕の車の後ろには後続車がいないのに、平気な顔して横断歩道を渡られるんです。ブレーキをかけ、チェ!みたいな顔をしてしまった僕に、彼らは「Are you フリーランス?」と斜め上から視線を浴びせてきます。僕の知るフリーランスの人にはそうでない人も多いので、あまりこんな言い方したくありませんが、個人と社会について、とても考えさせられる街なのです。この街は近未来の街の在り方を模索している、そんな刺激的な街なのだとさえ、思えてきました。
今日も来てくれてありがとうございます。彼らは好んで横文字を使う。おかげで、嫁ハンの頭も七三風になって面白い。知的な印象とは、横を向いているのかもしれない。

15/12/07